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極寒の北海道でも灯油で家中ぽかぽか快適!

寒さが厳しい北海道は、灯油の使用量が全国第1位。
全館暖房システムで家中の暖房を100%灯油でまかなう札幌市Kさんのお宅におじゃましました。


湯カバ教授の豆情報!

北海道では11月から翌年5月の連休明けごろまで暖房が欠かせないんです。しかも、真冬の間はほとんど暖房をつけっぱなしというお宅が多いんですよ。半年以上も長い間使うとなると、暖房費は少しでも安い方がいいですよね。そうした経済的なメリットもあって、北海道は昔から灯油の使用量が多いです。

熱源に灯油を選んだのは、コストが有利で一番馴染みがあるから

Kさんのお宅は10年ほど前に新居を構えたのを機に、全館暖房システムにしました。建坪20坪ほどの限られた土地を有効利用した、開放的な吹き抜けの狭小住宅です。
「以前の家は2階建ての中古住宅だったんですが、暖房している部屋は暖かいけれど、そこを出ると寒くて…」とご主人。

「廊下やトイレに行くのにも覚悟がいったよね」と、奥様も以前の冬を振り返ります。
今は家中ぽかぽかしているので、どこへ行くのも気が楽に。小学校低学年の息子さんは、真冬でも裸足で家の中を駆け回っているそうです。

設計を依頼した地元の建築士さんが「セブンステップス」と名付けたおうちは、玄関、キッチン、リビング、子供部屋と、7つのフロアが上へのびる個性的な間取り。
全館暖房システムを導入されたKさんのお宅は、外は氷点下の厳しい寒さでも、家の中は平均20℃以上が保たれ、玄関に入った瞬間から快適そのものです。

全館暖房システムにするとき、ボイラーの熱源をどうするか考えたというお二人。決め手となったのは、やはりコスト面。
「狭小住宅でも延床面積は40坪くらいあるので、ある程度の広さを効率的に暖めるとなると灯油が有利かなと思いました」。
そしてもうひとつ、灯油に対する馴染み深さも理由でした。以前のお宅でも暖房は100%灯油でまかなっていたので、どこか安心感があったそうです。


湯カバ教授の豆情報!

全館暖房システムとは、灯油ボイラーで循環水を温めて各部屋を暖房するしくみです。でも、灯油ボイラーを運転していないとき、寒さで循環水が凍ってしまったら困りますよね。だから寒冷地では、氷点下になっても凍らない不凍液を使うんです。Kさんのおうちのような、全館暖房と給湯の両方に灯油を使った快適な暮らしのシステムには「ホット住まいる」という愛称も付けられているんですよ。


湯カバ教授の豆情報!

北海道で灯油を使っているご家庭は、一軒当たり一年間に平均1500ℓ以上も消費するんだ。ポリタンクではとても間に合わないから、家の外にオイルタンクを持つお宅が多く、ミニローリーが補充しに来てくれるんですね。北海道では、ポリタンクを持ってガソリンスタンドや販売店に灯油を買いに行く人はとても少ないそうだよ。

灯油は自分たちを守ってくれる燃料。そんな無意識がどこかにある

ミニローリーが家まで来てくれる習慣がシステムとして成り立っている北海道は、昔から灯油がライフラインのひとつになっているともいえます。「北海道では欠かすことのできないシステムかなと思いますね。我々にとって暖房が使えなくなることは死活問題なので」とご主人。
Kさんのお宅にも500ℓのオイルタンクがあり、灯油が切れる前に頃合いを見てミニローリーが来てくれます。オイルタンクが満タンなら、もしものときにも電気さえ使えれば当面の暖房は安心です。さらに…。

石油給湯器をご使用のKさんのお宅では、暖房だけでなく給湯にも灯油が欠かせません。
「灯油を一年中使うわけですから、無くなったら困ります」。
生まれも育ちも北海道のお二人は、ともに生粋の道産子。幼い頃から石油ストーブのじんわりとした暖かさに慣れ親しんで育ち、成人して一人暮らしをしていた時期も灯油暖房が使えるアパートを探して住んでいたそうです。

「灯油はいつも身近にあったものだから、これが自分たちを守る燃料なんだという感覚は我々のどこかにあるのかもしれません。普段はあまり意識しないだけで…」。
北海道の人々に欠かせない灯油。暖かい暮らしを生むとともに、日常の安心も支えているのかもしれませんね。


湯カバ教授のまとめ!

北海道の人々にとって、灯油は生活から切り離せない特別なものなんですね。だからこそ、その灯油をより便利に使うためのオイルタンクやミニローリーのネットワークが浸透していったのでしょう。寒冷地以外でも北海道のようなシステムがあれば、灯油はもっと身近になりそうですね。

全館暖房でくまなく暖か(各画像をクリックすると拡大されます。)
  • ボイラー
  • 玄関
  • キッチンスペース
  • 子供部屋
  • 階段スペース
  • トイレ

玄関、キッチン、子供部屋、階段、トイレなど家の9ヶ所に、スペースに応じた大きさの放熱板を設置。輻射熱で家全体を魔法瓶のようにくまなく暖め、効率よく少ないエネルギーで快適温度を保っています。

湯カバ教授のお宅訪問Vol.2山形篇