第4回 湯ごこち川柳募集キャンペーン 大賞発表
大賞「湯の中で 生命線が 背伸びする」雅号 満風
選者コメント

温泉にゆったり浸っていると誰でも寿命が延びるように感じます。このことを詠んだ川柳もかなりありますが、そのほとんどが「寿命が延びる」「長生き」という言葉を直接詠んでいます。しかし、この作品は違います。「生命線が背伸びする」という素敵な表現でそれを表しています。川柳のお手本のような詠み方で、まさに「湯ごこち」極まれりといったところで見事です。

次点「童謡が 唄いたくなる 里の風呂」雅号 余命短居士
選者コメント
  次点「湯たんぽの お湯と昭和を 語り合う」雅号 浜ぶどう
選者コメント
  次点「叶うなら 追い焚きしたい 夫婦仲」雅号 さごじょう
選者コメント

今の子供たちは昭和時代の童謡はほとんど知らないようですが、その時代に生きた人たちには懐かしいものです。四季それぞれの代表的な歌はすぐ浮かんできます。帰省した折にお風呂に入りながら子どもの頃の里の歌を口ずさむ。風呂での歌を詠んだ作品の多くが上手く聞こえるといった内容の中にあって、爽やかさと温もりを感じる素敵な「湯ごこち」の作品です。

エコロジーとエコノミーの両面から湯たんぽが見直され、今ブームになっています。その湯たんぽが主流だった頃に育った人も再び湯たんぽを使い始め、昔を思い出しているといった光景が浮かんできます。「湯と昭和を語り合う」というユニークな表現に懐かしさと温かさが濃縮されていて、これも「湯ごこち」として優れた作品になっています。

新婚の時に熱めだったお湯も、日にちが経つと適温に変わってきます。さらに倦怠期ともなるとぬるくなってしまいます。実際にそうなってしまったのでしょう。追い炊きして適温に戻したい、そんな思いが強く伝わってきます。お湯そのものを直接詠んでいるわけではありませんが、夫婦仲を湯加減に喩えた「湯ごこち」として惹かれます。

総評

今回、応募期間が短かった割に約3000句の応募があり感謝です。また、前回同様川柳らしい作品も多く、絞りに絞った最終的な入賞候補費作品は19句になりました。入賞句は4句ですが、次点に匹敵する作品が2句残り、その線引きに悩みました。全体的な印象も前回と同じですが、自分が詠みたいことを詠むだけではなく、それが読み手にどう伝わるかといった視点も大切になります。今年度最後の応募を有り難うございます。

第4回 湯ごこち川柳キャンペーン 概要

実施期間
2009年2月3日(火)~2009月3月15日(日)

大賞・次点選定
期間中に投稿された全てに作品から津田 暹氏(全日本川柳協会理事、川柳研究社副主幹)により厳正なる審査により各賞を選出いたしました。

副賞
大賞:全国百貨店共通商品券3万円
副賞:湯ごこち川柳特製湯のみ