2009年度上期 湯ごこち川柳募集キャンペーン 優秀作品発表
大賞「究極の 偽装表示は 美人の湯」雅号 茶乱歩乱 一般投票優秀賞「美人の湯 思わず顔を 浸けてみる」雅号 はくと
選者コメント   投票者コメント(抜粋)

今回の応募作品には「美人の湯」を詠んだ作品が比較的多くあり、佳句も幾つか目に付きました。女性の心理を上手く衝いたものがほとんどでしたが、この作品は世間を騒がしている偽装問題を上手く絡めて詠んでおり、立派な社会批判にもなっています。それでいて「究極」に女性心理の究極も強く感じます。女性にとってはどんな「湯ごこち」なのでしょう。

  • これこそ、よくわかるっ!!という感じです。自分もやったことがあります(笑)
  • 視点が面白かったです。おばあちゃんから子供まで、女性は絶対みんなこうなるなと(笑)
  • 女性のかわいさとずうずうしさがよく出ていて、とても楽しい川柳だと思います。
  • 思わず自分もしてしまいそうになるのを想像した。
  • 「ある!ある!」と思う一句。実際にしたことあります♪
次点「湯の中で 宇宙を想う 無重力」雅号 鯖ンナ
選者コメント
  次点「もう一度 つかってみたい ぬるま湯に」雅号 お役所仕事
選者コメント
  次点「戦争を 知ってる人も いる足湯」雅号 浜ぶどう
選者コメント

応募期間中に、丁度若田光一さんが「きぼう」から無重力でのいろいろな実験を見せてくれました。4ヵ月半にわたる長い滞在でしたが、その間、家族で楽しんだ方も多かったと思います。この作品の作者もそれを見た後で入浴したのでしょう。首まで浸かると無重力状態に近くなります。たっぷり湯に浸りながら宇宙のことをあれこれ想像してみる。スケールの大きな「湯ごこち」ですね。

応募期間中はまだ政権が交代していませんでしたが、天下りに対する批判は増す一方でした。天下りに限らず、官公庁関係の仕事ぶりにも批判が高まりました。勿論全てがそうであったわけではありませんが…。今はしっかり仕事をしているがきつい。のんびりしていた時が懐かしい。そんな本音のような呟きが聞こえてきます。作者自身のことではなく客観句かもしれません。何れにせよ社会性を感じる「湯ごこち」です。

足湯は江戸時代からあったとも言われていますが、ブームになったのは最近のことです。旅先で老若男女の全てが混浴?で楽しんでいます。一方、高齢化社会といえども戦争体験のある人はどんどん減っていきます。たまたま戦争体験のある方が、足湯に浸かりながら「足湯のある今の時代はいいなあ」とつぶやく。それを体験のない作者が隣で聞いたのでしょうか。そんな時代の変化を考えさせられる「湯ごこち」です。

総評

今回も4000句近い応募をありがとうございます。回を重ねると、どうしても同じような句が増えてくるのは止むを得ないことですが、嬉しいことに一方では川柳らしい作品も増えてきています。今回はまず40句を候補として絞り、その中から皆様の投票用の30句を選出しました。さらにそこから入賞句4句を選出しました。私なりの眼で選んでいますが、皆様の投票順との違いも楽しみです。「湯ごこち」というある程度限られた情況で、これだけ多くの個性的作品とお目にかかれるのも川柳の世界ではならでのことで、嬉しく思っております。

2009年度上期 湯ごこち川柳キャンペーン 概要

応募期間
2009年5月11日(月)~2009月7月12日(日)

投票期間
2009年7月31日(金)~2009月8月31日(月)

大賞・次点選定
期間中に投稿された全てに作品から津田暹氏(全日本川柳協会理事、川柳研究社副主幹)により厳正なる審査により各賞を選出いたしました。

一般投票優秀賞選定
期間中に投稿された全てに作品から津田暹氏(全日本川柳協会理事、川柳研究社副主幹)及び湯ごこち選定委員会による厳正なる審査により、入選30作品を選出し、入選30作品の中からWEB投票によって、投票数を多く獲得した作品を優秀賞として選出いたしました。

副賞
大賞:JTB旅行券3万円
次点:湯ごこち川柳特製湯のみ
一般投票優秀賞:Panasonic ビエラ ワンセグ